口の開かないムベ。垣根いっぱいに広がってからまり、今年は沢山の実を付けています。何年も主の居ない家ですが季節が来ればしっかりと実る律儀さ、施設暮らしの主を待ち焦がれています。 むべなるかなと 無病息災伝説に まつわるムベの実 絡まる垣根を覗き 主の息災を願う
emiyyのブログ・五行歌の新着ブログ記事
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散歩道の河川敷は今やアレチウリとセイバンモロコシが勢いを増し繁茂しています。いずれも古くからの外来種。川面に映るオギ、ススキがあればいいなと思っても街中では無理。セイバンモロコシの風に靡く姿で良しとしましょう。 川面に遊ぶ水鳥 いつに変わらぬ風景 秋の川原の草々 帰化種のない昔 何だったかと思い描く
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花びらに見えるのは4弁の萼、オシベが出揃いました。清楚な姿に似合わず触られると毒で仇討ち皮膚かぶれを起こすので要用心!花後、長い髭を吹き流すので仙人と称えられるのがせめてものご褒美でしょうか。 我が地のセンニンソウ 紀伊半島には キイセンニンソウ 違いを確かめに 出向いた遠い思い出
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臭木といっても花が開くと甘い香りが辺りに漂います。小さい花の集まり、ぽっと1つ2つ咲き出した風情が可愛くまだ蕾仲間の目覚めを待っています。 クサギも ボタンクサギも 臭い葉と花の香り 二つの機能で 生きる術を発揮か
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マルバルコウ マメアサガオ 縷(糸)のように葉が細く切れる縷紅草。同じような花でも葉が丸いマルバルコウ。同じ場所で白いマメアサガオも絡みながら点々と色を競いあって咲いています。 原産地の違いで 葉の形を違える ルコウソウ 個性は個性として 認め合おう
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ミズカンナ セミの鳴き声が勢いを増して朝から窓外に響きます。まるで棲み分ける(?)ように時間をずらして種毎の鳴き声が聞こえるような気がします。 朝早くミンミンゼミが 腹底に響くように 午後はツクツクボウシが 油蝉は朝夕鳴き通し 暑夏ただ中の命の饗宴
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家庭菜園の片隅に数株のアーティチョークが立ち枯れたまま放置されて(?)います。食べた事が無いけど私的には何となく高級感があり勿体無いなぁと思いながら眺めています。 チヨウセンアザミ 和語で読めば どうって事ないが アーティチョークは お洒落で近付き難い
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葉の根元にムカゴをつけるオニユリ、夏の日のもと暑そうにそり返って咲いています。高原で出会うコオニユリのような清楚さはないものの平地の何処でも咲き盛る強さを持っています。 オニユリの鬼顔 花粉を垂れムカゴを増やす 暑さに反り返る頑張りよう うらやましい 夏負け知らず
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暗い藪の中でポッと灯りを灯したように白く穂状に立ち上がるヤブミョウガの一日花、細い花柱を角のように伸ばして若い実になりつつあります。やがて濃い藍色の玉を連ねたように色づくと藪の中の闇がまた一層際立つように感じられます。 ヤブミョウガ 一日花の命 若い実を結び 熟す時を待つ 一生とはこういう事
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梅雨空の下、土手の一部に密生したハンゲシヨウの白が風に騒いでいました。果穂を立て変身した白い葉が手招きしているよう。夏至も過ぎ早く盛夏をと呼び寄せているのでしょうか。白から緑に戻る頃は見向きもされない凡々たる草なのに。 虫を呼ぶ白化粧の ハンゲシヨウ 葉擦れをたてて やがて来る盛夏に 変身を待つよう
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カボチャ キウリ キウリに似て同類かと思いきやカボチャの類だというズッキーニ。花を見て納得、そっくりです。小さな実が顔を出し始めました。 ズッキーニ 慣れぬ野菜に レシピを検索 ラタトゥーユなど 日常生活外の挑戦
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花しようぶ園、ちょうど見頃になりました。不要不急ならず早速出かけます。密にならず程よい間隔で人々の姿、ほっとします。 一株ごとに付く雅名 育てた人の思い入れ 観る人々の思い入れ 過ごす時間は優雅に いっ時の浮世離れか
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箱根には自生種がなく海岸近くに多いというが、何故かハコネウツギ。庭木に重用されています。白から赤に色づく頃いよいよ梅雨のはじまりです。 ハコネウツギ 花筒を膨らませ 白から赤に 厚い葉に守られて 梅雨空に際立つ
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雨もよいの重い空気を通して漂ってくるいい香り、藪を覗くと早く気付いてとばかりスイカズラの花が金銀に色付いています。咲きたての純白も品がありますが薄黄色に変色して金銀混ざり合う頃も香りが増し艶めきを感じます。 スイカズラ 香りを発散 金銀の上唇を立て 繊細な雄蕊が覗く あでやかな笑みが
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トンガリ帽子をかぶったオシャレな妖精の集団?ヘラオオバコの花が一斉に花粉を飛ばしています。河川敷の斜面、セイヨウカラシナが花を終え実を飛ばす頃になると我も出番とばかり一面ヘラオオバコが背伸びしてきます。 抜きん出て 背を伸ばし とんがり帽子 縁飾り自慢の ヘラオオバコの花
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通りがかりの荒地、アカバナユウゲショウのお花畑に変身。夕化粧とはいえ昼間の強い日差しにすっかり身を整えて強い外国生まれです。近くの寺院ではコロナ禍を見据えてか仁王門から出た金剛力士が本堂前にきっと睨みをきかせています。 アカバナユウゲショウ ぽちっと咲けば艶っぽく ... 続きをみる
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キンラン マムシグサ アマドコロ ホウチャクソウ ジュウニヒトエ 野草好きにはたまらないある大学同窓会が維持管理する自然観察林。歩くと林の中あちこちに花をつけ葉を広げて見て見てと声を掛けて来ます。さわさわとなる葉ずれの音、頰を撫ぜる優しい風、一人の逍遥でコロナ禍も忘れがち。 ひっそりと生き... 続きをみる
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ちょっと早くない?と思う位もうモッコウバラの垣根が花を開かせています。いつ通っても住人に会う事もない広い屋敷、それでも花は通る人に微笑みかけてくれます。 モッコウバラに かこまれた屋敷 うがう庭内には 人の気配も無く ただ花の精あるのみ
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早いサクラ開花。我が地でも遊水池の周りはヤナギとサクラの競演、ぽちぽち花見客が座り込んでいっ時コロナを忘れて心和ませています。 例年になく早い サクラ開花の下 自粛•不要•不急の 呪文から逃れ いっ時和む友と友
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60キロはゆうに超す体重ながら春の午後に吹く強風に、右に左にとよろよろ身を任せて歩かざるを得ない状況にさせられます。芽を吹いた浅緑のヤナギもかくの通り。柳に風とばかり大揺れに揺れています。 浅緑に芽吹く ヤナギの大木 しなやかな枝 春嵐と戯れて 揺れに揺れて
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劔のような葉に守られて日本ズイセンが池の端を飾ります。関東では千葉、下田などの群生地が見応えありますが私的にはぽつんぽつんと水辺に項垂れる風情の姿に心惹かれます。 ナルシスト 水辺に映るスイセン 神話とは裏腹に ほのかに香り 周りに幸せを
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昔のこと。カナダへ旅行した時にドリームキャッチャーを手作りするというイベント付きのツァーでしたが、ブキッチョで形のいいものが出来ず土産店で買ってしまいました。少数民族に伝わる魔除けで枕元に置くと悪夢を食べて良い夢を見せてくれるというものです。眠れぬ夜はつい過去を遡っていくほどマイナス思考が働いて余... 続きをみる
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枯芝の上に広がる樹木の影。すつかり葉を落とし梢の先々まで影を落として、線描きの抽象画のように地に広がっています。天才よりも天才的な線描画。 枯芝に広がり 伸びる樹の影 抽象画の様で 思わず見とれる わたしの影
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厚い葉に守られるようにビワの花が咲いています。寒さに負けじと寄り添って。 厚い葉の陰で ビワの花 密に寄り添って やがての実りを 約束するように
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センダンといっても「栴檀は双葉より芳し」のビャクダン科では無くセンダン科の栴檀。寒風の冬いつまでも実が枝に残って揺れています。薄黄色の丸い豆状が空いっぱいに広がる様を見ていると寒さも何のそのと元気をもらえそうです。 センダンの実 青い空をバックに 大きく枝を伸ばし 陽を受け風になびく 心のままにと
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遠目に高い木に鈴なりの赤い実、大好きな柿!と思って近づいてみるとなんと樹のてっぺんから連なりぶら下がっているカラスウリでした。登りつめて地に戻る赤い実、子供の頃カラスウリの種を採りたくて探し回った記憶が蘇ってきます。 カラスウリ 打ち出の小槌に 似た形の種 そっと真綿に包んで 宝物にしたっけ
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スペイン風の風車のある「松伏記念公園」。展望台を兼ねていますが、不要不急の外出自粛のせいか人影もまばら、風車も静止し、鏡のような調整池は黄金色のメタセコイアを映し出し静かそのものです。 外出自粛の今 ひっそりとした園内 樹々の影もひっそり 名所の風車も音なく 佇む淡い光の中に
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シロナンテン、赤いナンテン、並んで実を付けています。難を避ける意味が込められているのでしょうか。コロナ禍の今特に祈りたい気持ちです。 ナンテン 赤い実白い実 冬陽を浴びて 庭先を飾る 難を避け福呼ぶように
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与野のオオカヤ 樹齢千年以上という 何を見、何を知り 何を思っているのか 知りたい悠久の時
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空に描く 線描画 繊細な梢が わずかに揺れる 命の賛歌